IPO Study

IPO(新規上場会社)の情報・分析サイト

フレアス(7062)初値予想/分析  2019年3月28日(木)上場

1. 基礎データ

 

マッサージ事業がメインの当社。保険適用となるマッサージサービスが主力。

 

 

①マッサージ事業(保険適用)

 

医療保険制度の適用対象となる保険適用マッサージサービスを提供しています。

 

保険適用マッサージサービスは、厚生労働大臣の行うあん摩マッサージ指圧師国家試験に合格し、厚生労働大臣により免許を与えられたあん摩マッサージ指圧師により提供されるあん摩、マッサージまたは指圧をいい、医療行為とは異なる医業類似行為に該当するものであります。

 

 

②保険適用外のマッサージ、SPA事業

上記の医療保険制度を利用した保険適用マッサージサービスのほか、当社と法人顧客との業務提携契約または業務委託契約に基づき、あん摩マッサージ指圧師による医師の同意を要しない保険適用外マッサージサービスも提供しております。

 

会社名 株式会社フレアス
所在地 〒151-0061
東京都渋谷区初台二丁目5番8号(西新宿豊国ビル2F)
設立 2002年4月(創業2000年7月)
代表者名 代表取締役社長  澤登 拓
資本金 1億2千4百10万円
事業内容 1.マッサージ事業
・保険適用マッサージサービス
・保険適用外マッサージサービス
2.訪問看護事業
訪問看護サービス
訪問介護サービス
従業員数 639名

 

f:id:IPOStudy:20190324154150p:plain

※1


 

 

2. 成長企業判定

  売上 成長率 営業利益 成長率 成長率合計 判定
2017 2900   194      
2018 3284 13% 193 1% 14% ×
2019 3715 13% 273 41% 55%

 

40%ルールを適用すると、前期は14%の伸び

今期は、55%の伸びで達成しています。

今後も順調に利益が拡大できる事業かは、店舗拡大によります。

 

 

※40%ルール 「売上高の成長率」+「営業利益率」の値が40%を超えるかどうか
例:
企業の売上高の成長率が100%・・・営業利益率が▲60%まで
企業の売上高の成長率が40% ・・・営業利益率が0%以上
企業の売上高の成長率が20% ・・・営業利益率が20%以上

 

 

 

 

3. 上場スケジュールと想定価格

 

3社同時上場の3/28

公募、売出はトントンの割合。

吸収金額は11億円程度。小型~中型規模のIPO

 

 
仮条件決定日   2019/03/08(金)
抽選申込期間 2019/03/11(月) 2019/03/15(金)
公募価格決定   2019/03/18(月)
購入申込期間 2019/03/19(火) 2019/02/25(月)
上場日   2019/03/28(木)
想定価格(円)   1,550
公募価格決定(円)   1,850
想定価格からの上昇率   19.4%

 

 

公募株式数(単位:株) 524,000
公募(単位:株) 250,000
売出(単位:株) 274,000
売出比率 52.29%
オーバーアロットメント(単位:株) 78,600
発行済株数 2,250,000
オファリングレシオ 26.78%

 

 

 

4. 手取金の使途

 

三者割当を含んだ4.6億円については、以下の通りの使途となる予定です。

主に人件費がメインとなっており、今後の拡大戦略には注意が必要です。

 

① 事業規模の拡大に向けた新規出店関連資金として25,000千円

平成32年3月期:11,700千円

平成33年3月期:13,300千円

 

② 事業規模拡大のための新規採用関連人件費として417,000千円

平成32年3月期:267,000千円

平成33年3月期:150,000千円

 

5. 財務データ

 

売上は、順調に伸びており、店舗の拡大とともに、成長しております。今後も店舗を順調に拡大できるかがカギ。

バランスシートは、借入金に対して、手元資金も豊富で、流動比率も高い状態。特に財務上には問題は少ないようです。

 

 

f:id:IPOStudy:20190324160117p:plain

※2

6. リスク分析

 

これらの保険適用のマッサージが、保険適用範囲かそうでないかはなかなか見分けにくい部分です。業界全体の問題ですが、見直しがあった際には当社のビジネスモデルが既存することになるので、大きなリスクとなりそうです。

 

また人材採用については、当社にとっても問題となりえます。

 

平成30年3月期における医療保険制度等を利用した保険適用サービスに係る売上高の全社売上に占める割合は96.2%と依然として高く、当社にとって不利な療養費等の改定がなされた場合や競争の激化が深刻化した場合には、当社の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。※3

 

7. 株主構成

 

ベンチャーキャピタルは見当たらず、社長と管理会社で大きく占めており、売出もそれほど多くはありません。

 

今後の成長戦略をしっかり確認する必要がありますが、まだまだ成長を狙っていく企業と感じます。これまで大きな外部資本なく、ここまで成長している当社はリスクはあるものの期待できる部分もあります。

 

株主名 株数 売出 比率
澤登 拓 1,086,600 260,000 51.0
(株)優美 800,000   37.5
中野 剛 60,000   2.8
澤登 耕 30,000 4,000 1.4
(株)山梨中央銀行 20,000 10,000 0.9
飯野 由利 20,000   0.9
川上 詠昌 20,000   0.9
奈良 香澄 16,000   0.8
石川 武郎 11,000   0.5
上杉 北斗 8,000   0.4
上位10名合計 2,071,600 274,000 97.2
     
株主名 VC LU(日数) LU(株価)
澤登 拓   180  
(株)優美      
中野 剛   180  
澤登 耕   180  
(株)山梨中央銀行   180  
飯野 由利      
川上 詠昌   180  
奈良 香澄      
石川 武郎   180  
上杉 北斗      
上位10名合計      

f:id:IPOStudy:20190324161233p:plain

 ※4


  

※LU= ロックアップ
VCは、ベンチャーキャピタルの略、推測含む。
ロックアップは、「鍵を掛ける」という意味で、その銘柄の大株主等が、「公開後の一定期間、市場で持株を売却しない」旨、公開前に契約を交わす制度です。

基本的には、期間と価格の両方の条件が記載の際はどちらか一方が条件をクリアすれば株式保有者は売ることができます。


8. 主幹事証券

 

SMBC主幹事案件。2019年はSMBCが多い印象。

シンジケート 証券会社名 割当数(株) 割当(%)
主幹事証券 SMBC日興証券 471,800 90.0
引受証券 SBI証券 26,200 5.0
引受証券 岩井コスモ証券 7,800 1.5
引受証券 岡三証券 5,200 1.0
引受証券 いちよし証券 5,200 1.0
引受証券 エース証券 2,600 0.5
引受証券 水戸証券 2,600 0.5
引受証券 極東証券 2,600 0.5

f:id:IPOStudy:20190324161336p:plain


9. 提出会社の状況

 

比較的年収の安い当社。人材採用には苦戦リスクもありそうです。

 

  従業員 臨時雇用 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
提出会社の状況 631 177 41 4.3 3,542,000

10. 初値予想

 

タイミング的には、3社同時上場。

ベンチャーキャピタルもなく、大型ではないため、PER20倍程度の2300円程度まで上昇する可能性もあり、2300円~2500円のレンジで初値予想とする。

 

セカンダリーに参戦する際には、成長可能性資料を一読して、今後大きく拡大するのかを確認したい。

 

1 市場 マザーズ
2 需給 3社同時上場
3 VC、SO VCはなし、ストックオプション5%
4 吸収金額 10億と中型
5 注目度 人気化しにくい業種、やや成長している印象はあり
   
a 流動性 ★★★☆☆ (3)
b タイミング ★★★☆☆ (3)
c 事業内容 ★★★☆☆ (3)
d 注目度 ★★★☆☆ (3)
e 財務安全度 ★★★★☆ (4)
f 初値予想 2300円~2500円

 

 

↓もう一つ記事いかがでしょうか。同日上場です。↓

ipostudy.hatenablog.com

 

※実験的に、初値予想していただき、当たった方の中から抽選で、1000円のアマゾンギフト券をお送りします。お一人だけなら、その方にお送りします。

このサイトはアクセス数がまだ少ないので、当てれば、多くの方がチャレンジしていないので、当たりやすいと思います(笑)

 

チャレンジする方はコメント欄に、

お名前、メールアドレス(非公開)、初値予想

をご記載ください。

 

コメントは、承認制となっており、反映まで時間を要しますので、ご理解お願いします。同じメールアドレスで、複数回コメントした方は無効となります。

2019年3月27日23時59分までを期限とします。

 

 

 

 


オファリング・レシオ=(公募株+売出株)÷発行済株式総数

 

※1~※4 目論見書、有価証券報告書から引用


※本レポートに掲載される内容は、コメント執筆時における筆者の見解・予測であります。また、提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当ブログは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的として作成したものではございません。また個別銘柄の記事を書いておりますが、投資を勧めるものではございません。
本レポートの内容に依拠して読者が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。